かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

自分は「老害」になっていないか・・・

 鈴木おさむさんの「仕事の辞め方」を読みました。放送作家で第一線で活躍されています。なぜ、32年間やった放送作家を辞める決断に至ったのか、が非常に興味がありました。その理由の一つとして、「幸せなんですが、自分の人生を俯瞰で見た時に、自分が自分の生き方にワクワクしていない」という事が書かれていました。

 

 筆者の鈴木おさむさんは、1972年生まれで、大体私と同じ年齢で、同じ時代を生きていることになります。だから、この本からは、「仕事をどう辞めるのか」だけでなく、「50代をどのように生きるか」ということを、自分事のように置き換えて考えさせられたい印象があります。

 自分より若い先生が、考えて考えて作ってきた提案を、私の一言で、ひっくり返ったり、直してしまったり・・・そんな、「ソフト老害」になっていないか。これから10年今の仕事をしてワクワクしているのか?人を追い詰めていないか。「好奇心力」を鍛えているか。手放す勇気をもっているか。行動しているか・・・・等。仕事を「辞める・辞めない」ということだけではなく、こらからの生き方、考え方、仕事との付き合い方について、考えさせられました。

 

 やはり、一つの職場だけにとどまることなく、複数のコミュニティーに属し、多様で多数の人とつながることの大切さの再確認と、「ワクワクする」という感覚を忘れないこと、、、、。

 そして、この本の最後の方に、「人と比べずに、自分の中で、必要なもの、なくなったら嫌なものを想像してみる。そこに自分の幸せがある。幸せこそ自分でオーダーメイドなんだよな。」という一文が、心に残っています・・・・。

 なかなか考えさせられた本でした。