かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

「よくがんばりました」って言っていこう・・・・

 喜多川泰さんの「よくがんばりました。」を読みました。「運転者」以来、3年ぶりとなる最新刊で発売前からワクワクしていました。

 おおまかな内容は、音信不通だった父親の死をきかっけに、その息子(50代)である主人公が自分の故郷を訪れ、父親に救われた人と出会い、江戸時代から続く「だんじり祭り」を通して、父親との記憶を思い出す。そして、父親の生き方と向き合うことで、自分の生き方について考え直すことになる・・・。

  主人公は中学校の教員で、しかも数学なんです。自分とかぶることが多く自分事のように読むことができました。この本を読みながら、自分は、教員としてどんなことを子どもたちに伝えたいと思っているんだろう?家族って何だろう?他人のことを理解することができるんだろうか?自分はどう生きたいんだろう?・・・自分自身に問いかけていました。

 そして、読み終わった後、なんだか自分の親のことを考えてしまいました。どんな思いで私を育ててくれたのだろうか。そして、今の私のことをどう思っているんだろうか・・・。今できること、やっておいた方がよいことに気づかされた本でした。

 家族っていいものですね・・・。そして、「よくがんばりました。」って言えるようにいきていきたいなぁ・・・・。