かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

今、この瞬間を精一杯生きる!・・・・

オンラインゼミ(https://bit.ly/3lMsgHnで紹介された本「遇キャリ。」(所由紀)を読みました。

 

 「キャリアカード」や「キャラリアプラン」などで・・・今まで自分のキャリア計画を立てたことがありました。例えば、教員になって2~3年目の時に、5年後、10年後の自分のキャリアを書いて管理職に提出したことを思い出しました。それと、今を比較すると、その通りになっていません。そもそも自分の人生を振り返ったとき、計画を立てたとしても思うようにいかなかったり、考えが変わったり・・・と計画通りになったことなんてあまりありません。だからといって、今の私は「不幸」というわけでもなく、どちらかというと「幸せ」なんだと思っています。未来のことを予想するのは無理・・・じゃあ、行き当たりばったりの生き方でいいのか?という、問題意識で読みました。

 

この本では、「自分の好きなことに夢中になっているうちに、夢にも思わない出会いやチャンスが訪れる。時には天職も出会ったりする。」そんなキャリア理論のことをクランボルツの"Planned Happenstance Theory(計画された偶発的理論)"といい、具体的な10人の「偶然」からキャリアをつくった人が紹介されていました。

 

この本で紹介されている10名の方で印象に残っている内容です。

 〇 デザイン通りに生きるのではなく、生きながらデザインしていく

 〇理屈よりも「感じる」ことを重視するということ。これだと思ったときには、素早く行動する。

 〇「今その時をちゃんと楽しむこと」明日のために今を犠牲にするのではなく、明日の為にこそ今を楽しむことが、「偶然」を「必然」に変える力につながっていく。

 〇 誰かに認められるための進路選択はしたくない。大事なことは、人からどう思われるかではなく、自分は何をしたいのか。自分が納得してhappyな状態でないと良い結果は出ないということ。

 〇 「すべてのことには“時”がある」ということ自分の思うようにならない時であっても、無駄に思える出来事でも天がくれたプロセスであるという意味。

 

 10人とも個性的なキャリアを歩んでいるのですが、「夢はあるけど計画は明確でない」という共通点がありました。漠然としてでもいいから「夢」を持ち、それを人に語ること。それが素晴らしい偶然の種(色々な出会いをする)をまくということにつながっていくということなんですね。「夢」は、ビジョンでもいいのかなとも思いました。また、その出会いを生かすために、自分の声をきちんと聞いて行動する。つまり、「今日この瞬間を精一杯生きている」んです。 

 

 自分で腑に落ちたこととして、キャリアや人生には「正解」はないということ。未来は誰にも予想できないですから・・・。だからこそ、毎日を大切に生きることが自分の納得できるキャリアにつながる。つまり、自分で「正解(納得解)」をつくることが人生を豊かにする一つの考え方であると、感じました。

 私の最近のビジョンは、「大人って案外楽しいよ。」と、子どもたちがそう思える社会をつくりたいなぁと思うようになりました。そのためには、自分が楽しむこと、楽しめるように自分がしていくことが第一歩ですね。