かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

未来の先生フォーラム2026に参加(その2)・・・・

本日も、「未来の先生フォーラム2026」〈オンライン〉に参加。今日は、茨城県つくば市立みどりの学園義務教育学校の中村めぐみ副校長先生による「教育DXを考える」という講演を拝聴しました。

 

まず刺さったのが「道具があるだけでは変わらない。学びを組み替えられる環境があって、初めてDXになる」という言葉です。当たり前のようで、実はいちばん見落としがちな視点だなと感じました。

正直に言うと、私自身「DX」を「デジタルトランスフォーメーション」ときちんと読み下せていないなというレベルです。だから、なんとなく分かったつもりで使っているのですが、「ちゃんと向き合うことから逃げている自分がいるなぁ・・・」、という思いで話を聞かせてもらいました。

 

 最初は、日常生活におけるDXがどういうものか、「ユニクロ」を例にとった説明が非常にわかりやすかったです。結局のところこの場合のDXの目的は、働く人やお客様に新しい価値を生み出すことなんだ、と。ICタグの導入自体が目的なのではなく、そこで生まれた時間を接客の充実や従業員のやりがいにつなげてこそ意味がある、という話でした。

そして、「学校ではどんな価値が生まれたのか」、という流れになるのです。確かに、ペーパレスやクラウド、生成AI・・・ということ自体が話題になりがちですが、その先で、子どもや先生にどんな価値を生み出しているか――そんなことを自問しました。
 具体的にどのように活用されているのかということも紹介されており、非常に参考になりました。自分も授業では、ロイロノートをかなり活用していて、提出物の管理や、欠席した生徒への課題連絡なども便利になりました。個人としては、その分子どもたちを見る時間が増えたなと感じています。校務も、出退勤や出席管理、通知表作成、家庭連絡、会議資料など、思えば結構デジタル化は進んでいます。

 でも、出席簿は相変わらず紙ですし、家庭連絡が紙のままの場面もあり、会議資料も「結局紙の方がいい」という声も根強く残っています。結局デジタルも紙も両方おこなうことになるので、時間は短縮どころか増えることのほうが多いのが実情です。

 だから、ペーパレスにするなら思い切って切り替える決断も欲しいですし、そこは組織として共通理解を持つ必要があるのかなと思います。道具を使うこと自体が目的になるのではなく、道具を使って価値を生み出すこと。そこを見失わないようにしたいと、あらためて思いました。最後のお話の中で、「働く時間を増やすのではなく、選択肢と安心を増やす」という言葉も印象的でした。わたし自身も、余白があることがとても大事だと感じました。


 「目的」を意識して、みんなが幸せになれる職場環境を、少しずつでもつくっていけたらいいなと思いました。ありがとうございました。

「未来の先生フォーラム2026」に参加しました・・・

 本日は、「未来の先生フォーラム2026」〈オンライン〉に参加しました。毎年、夏のこの時期になると、こうして学ばせてもらっているのだなと、あらためて思いました。

 

 今日は、今井むつみ先生(認知科学者・慶應義塾大学名誉教授)「認知科学で考える学びの本質 生きた知識はどうやってつくられるのか」を拝聴しました。今井先生は、bookcafeで何冊か紹介されていたし、私自身も提案したことがありますので、実際にお話を聞くのを楽しみにしていました。認知心理学の視点から「学び」というものを語る内容で、正直なところ、自分がこれまで感覚的に大事にしてきたことが、きちんとした理論の裏付けを持って語られているのを聞いて、何度も頷いてしまいました。

 

 一番印象に残ったのは、「生きた知識」というものは、人からもらってつくれるものではない、というお話でした。知識というのは、他人の頭の中からそのまま移せるものではなく、どんなに丁寧に教えられたとしても、それは知識のかけらのようなものにしかならないのだそうです。この考え方は、一斉指導ではなくて、子どもたち自身が気づいていく授業スタイルと驚くほど重なります。今日までやってきたことに、さらに自信をもつことができました。

 

 もうひとつ心に残ったのは、効率よく学ぶことが、必ずしもいいことばかりではない、ということです。どんどん覚えさせて先へ進もうとするやり方と、「生きた知識」が育っていく学び方とは、どうも向かう方向が違うようなのです。 他にもたくさんの学びがありました。2学期以降に活かせたらなぁと思っています。ありがとうございました。


「プレイフルラーニング 楽しみながら学ぶ力を伸ばす奇跡のメソッド」は読んでみようと思います。

でも、楽しかったよ。ありがとう・・・

今日は息子の面談でした。新しい担任の先生のもとでの、初めての面談。

 

 事前に、①1学期頑張ったこと②これから頑張りたいこと③困っていること④高校進学への意識⑤家庭学習について、というお題が出されていて、昨日息子と「どんなこと話すの?」と話しました。成績のことや部活のことを話すつもりだと言うので、「自分の言葉で、自分のことを伝える練習でもあるから、思っていることを言っていいよ」とだけ伝えておきました。

 

 いざ本番。担任の先生に「①から言ってみて」と促されると、息子はしっかりと自分の言葉で話し始めました。「はい。そうです。父は…」と、家では使わないような言葉遣いを自分で選びながら、間をあけてゆっくりと言葉を探している。自分で計画を立てて勉強し、目標にしていたテストの点数をクリアしたこと、委員会の仕事、吹奏楽部で頑張ったこと。進路関係のことは初めて聞く話もあり、彼なりに色々考えているんだなと感じました。

 

 そんな成長ぶりを先生も認めてくださって、終始、先生と息子の関係の良さが伝わってくる面談でした。先生にうまく息子の会話を引き出してもらいながら、話した割合は息子5割、先生4割、私1割。ニコニコしながら2人のやりとりを聞いていました。

 

 帰り道、息子が「あぁ、疲れたなぁ」と一言。「それだけ集中してたんだね、お疲れ様」と返すと、「」と続きました。この一言に尽きるなと思います。

 

 先生や友達に恵まれているんだなということも、面談の話を聞いていてよくわかりました。課題ももちろんあると思いますが、それは本人も気づいているような気がします。びっくりしたのは、高校進学の話。環境を変える選択肢の一つとして、寮のある高校も視野に入れているとのこと。本人なりに、もういろいろ考えているんだなぁと思いました。

 

 

誰でも居られる環境をどう作るか・・・

横道誠さんと村中直人さんの『海球小説』を読んだ振り返りです。ASD・ADHDの当事者である横道誠さんが、周囲になんとなく溶け込めない少年を主人公にした物語を書き、ニューロダイバーシティ研究の村中直人さんが交互に解説を加える構成の本でした。学校現場にいる自分にとって、考えさせられることが多かったです。

 

  印象に残ったのは、「障害」という言葉が本人を追い詰めることもあれば、逆に楽にすることもある、という描かれ方です。「自分がダメな人間だからじゃなかった」とわかって安心する場面があり、簡単に一つの見方では語れないのだと感じました。

 

   もう一つ印象的だったのが、主人公が成長する中で居場所を変えていく描かれ方でした。自分がいやすい場所もあれば、どうしても居づらい場所もある。それは努力不足ではなく、単に合う・合わないの相性なのだと思うと、「無理に合わせ続けなくてもいい」という考え方に、少し救われる気がしました。もちろん、居づらさを感じたときに、環境の側が変わっていける余地を残しておくことも、同じくらい大事だと思っています。

 

 今の学校には「誰かが合わせるのが当たり前」のような風潮が、まだどこかに残っている気もします。だからこそ、「誰でも居られる環境をどう作るか」を、こちら側が意識し続ける必要があるのだと思います。簡単なことではないですが、まずは自分が受け持つ学級・学年の中で、できることから少しずつ形にしていきたいです。

 

 そういう視点は、これからの学校にもっと必要になってくる気がしています。2学期に向けて、生徒一人ひとりのペースや居心地に、もう少し丁寧に向き合いたいなと思いました。

 

残すところあと数回で終わりだと思うと・・・

 今日は娘の三者面談でした。娘の受験のしかたとして、指定校推薦、総合選抜、一般選抜と、いくつもの受験方法が絡み合っていて、正直なところ締切や手続きの流れは親としてもきちんと把握しておきたいなと思っていました。

 

 面談が始まると、まず娘が提出物を出し、そのあと先生から「じゃあ、今後の流れを説明してみて」と言われる場面が。資料を片手に、指定校推薦の学校が決まる日、出願条件を満たしているか確認する面談の日、書類の締切日……と、娘が自分の言葉で説明していく姿を、隣でじっと聞いていました。説明の後は、先生が一つひとつ補足しながら一緒に確認してくれて、そのやりとりを聞きながら夏休み以降の流れも把握することができました。

 

 自分の高校時代を振り返ると、指定校推薦なんて選べる成績ではなかったので、隣で聞きながら「へえ、今はこういう仕組みになっているんだ」と勉強させてもらうことも多く。保護者がすべきこと、娘がすべきことを整理しながら、手続きに関すること以外は、ほとんどニコニコと聞いているだけの存在でした。

 

 娘は今のところ教員志望で、そのために教育学部を目指しているので、進路そのものについてはもう話すことがあまりなく、今日は夏休みの過ごし方について、娘自身のことをたくさん話す時間になりました。先生もその話に丁寧に耳を傾けてくれて、アドバイスをくれる姿を見ながら、「今年も担任の先生といい関係を築けているんだなあ」としみじみ安心しました。

 

 面談が終わって一緒に帰る道すがら、「パパありがとう、今回も楽しかったよ。まずは夏休み、計画的にやってみるね」と娘。中学になってからほぼ毎回参加してきた三者面談も、残すところあと数回で終わりだと思うと、少し寂しい気持ちも湧いてきます。子どもの成長を間近で見届けられる機会が、また一つ、形を変えていくんだなと。

それでも、家に帰ってから、早速志望動機をまとめ始めている娘の姿を見て、「ずいぶん成長したなあ」と、寂しさと嬉しさが入り混じった一日になりました。

 

お昼は一緒に、近くお寿司屋でランチです。美味しかったです・・・。

 

そのおかげで、2学期の労力が少し減るんじゃないかな・・・

夏休み1週間目が終わりました。まだ腰(ぎっくり腰)の痛みは少し残っているけれど、今年は中学3年生の所属ということもあり、学年のことも並行しながら、教務のこともやっていました。

 学年のほうは、今週は面談週間。私は副担任なので、進路関係の事務的なことを中心に進めました。教務のほうは、目の前の学籍処理はもちろんですが、2学期以降で他の分掌とも関わってくる、学校公開や学校説明会、そして来年2月に予定している新入生保護者説明会など、関連する行事の実施要項づくりを進めました。

 

 今年は、昨年度の反省を活かして、この夏休みの間、それぞれの分掌長に保護者に配る資料を「今年度版」にバージョンアップしてもらうことにしました。学校説明会や新入生保護者説明会関係の書類は、ちょうど今年変わった点を整理するのに良いタイミングだし、2学期に入ってから細かい調整をお願いすればいい。そのくらいの余裕を、夏の間につくっておきたかったんです。

 その余裕があったからこそ、例えば生活指導部の先生と、入学式の反省で出ていた「今年は、鞄を入学式前に購入してもらおう」という話も、その方向で進めることができました。1学期のうちに企画会議で了承を得ていたので、管理職に最終確認をとって、新入生保護者説明会の場で購入していただく段取りに。生活指導主任が鞄会社へ連絡してくれて、私は実施要項と保護者案内にその旨を入れ込んで、要項を完成させました。

 長期休暇だからこそお願いできることを、他の分掌の先生に依頼できた。そのおかげで、2学期の労力が少し減るんじゃないかな、という感じ。そんな1週間でした。

 

 来週もちょっとずつ、先を見ながらやっていこうと思います。お疲れさまでした。

 

寛文先生、お元気ですか?・・・

今日、バスケットボール部顧問の先生から「金井先生、ちょっと…」と声をかけられ、一緒にいた青年に目をやると、「どこかで見たことがあるな」と思った次の瞬間、

「寛文先生、お元気ですか?」と声をかけられました。

なんと、前任校の卒業生。しかも、私が3年間一緒に過ごした最後の学年の教え子でした。あれから5年、彼はもう20歳になっているとのこと。

 いつもは「金井先生」なのですが、当時その学年にはもう一人「金井先生」がいて、私は下の名前で呼ばれていました。久しぶりに聞く呼び方に、当時の学校の空気がふっと蘇りました。

 聞けば、彼は今、大学学生で中学校でバスケットボール部のコーチをしているとのこと。たまたま今の勤務校と合同練習をしていて、「せっかくだから」と会いに来てくれたそうです。卒業して5年も経つのに、こうして覚えていてくれたこと。それだけで、もう十分すぎるほど嬉しいものですね。

 

 この学年は、中学2年生の4月に新型コロナウイルスの影響を受け、学校生活にさまざまな制限がかかった学年でした。それでも彼は今、元気に前を向いて頑張っていて、「中学校ではお世話になりました」と、まっすぐな感謝の言葉を伝えてくれました。

 終始笑顔で、気持ちのよい話し方。その姿に、彼がこの5年でどれだけ成長したかが伝わってきました。

 

最後は、「それじゃあ、「二十歳の集い」で会いましょう」と約束を交わし、握手をして別れました。

 

なんだか心がほっこりする一日でした。会いに来てくれて、本当にありがとう。