かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

「人は勝手に集まるものだ」という思い込み・・・

ようやく体は動くようになってきて、起きて行動ができるようになってきました。よくよく考えると、この時期は私立一般受験の真っただ中なんですね。全力出せることを祈りながらこの連休を過ごしました。

 この3連休で休養をしていると、気持ちに余裕がでてきていて、以前ある私立高校の先生とお話をしたことを思い出しました。その高校の先生からは、公立中学校の様子について「教育費の無償化の影響はあるのか?」「コロナが落ち着いて、私立への出願の変化はあるのか?」など、いくつかの質問されました。私は、それらの質問に回答しながら、コロナ前と後での変化について、私も高校側の進路指導の変化はあるのか・・・・かなど、逆に質問をしたりして、お互いの立場で対話をしました。

 そこで、私が感じたことは、私立高校は「集客」をするための、努力をしなければならないということをしみじみを感じたことです。高校は義務教育ではないので、高校側は生徒によって選ばれなければなりません。特に、東京の私立は、240校あるので、ただ、待っていれば生徒が集まるわけではないのですよね。学校の特色をしっかりと打ち出して、カリキュラムを組み、保護者や塾などに学校説明会を行う・・・そういう、企業努力をしているということです。

 色々と話を聞いていると、当たり前なんですが、「人を集めるということはかなり大変で、当たり前ではない」ということを強く感じました。一般企業であっても、広告費にかける割合は少なくないと思います。

 今のところは、公立の小学校、中学校には、意識しなくても人が集まっています。でも、徐々に一条校が見放されきているように、公立だからといって、人が集まってくるとは限らない時代が来てもおかしくありません。

 その時になって気づくのはなく、今のうちから「学校は人を集めるために何の努力をしているだろうか?」という事、そして、「集まったこどもや保護者に対して、どんな「得」になることを伝えているのだろうか?」ということを、職員集団が理解しておくことが必要なのではないかと、感じました。

 「人は勝手に集まるものだ」という思い込みが、私の中に少なからずあったのは事実でもありました。さらに、何も考えないで何となく過ごしていくうちに、いつの間にか、保護者に捨てられる時代が来るのではないか・・・という危機感を感じた1日でした。

 休養をして「余白」の時間があったからこそ、気づけた内容でした・・・・。