かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

『学び合い』を他の先生に見てもらうチャンスがきました・・・

 いろんな事情があって、進路指導の一環で、学年全体で「面接」についてのガイダンスを担当することになりました。基本の内容は、面接のしおり(冊子)を使って、「面接の目的」「身だしなみ、言葉づかい」「面接の流れ」「気をつけなければならないこと」などを説明し、その後は、など、個人で話す内容を考える・・・という感じです。

 ただ、一斉指導でやっても、最初の5分~10分は聞いている姿勢をかろうじて保てるとは思いますが、それ以上の説明は、別のことを考えたり、寝てしまっていたり、、、、と静かに聞いているふりをする生徒が増えることは、分かり切っていました。

 そんなわけで、『学び合い』を他の先生に見てもらうチャンスがきました。学年全体を大きな教室に集め、最初の5分~10分程度で「面接の目的」を話して、その後は「あなたが面接官だったとします。もし、成績がほとんど同じ生徒を面接をした時、あなたは、生徒のどんなところを見ますか?しおりの○○ページから○○ページの内容を参考にしながら、5つ優先順位を決め、近くの3名以上の人に説明をしなさい。」という課題を出して、「では、はじめてください。」と、いう流れで行いました。

 実際、生徒は数学で同じようなことをしているので、問題なく勝手にやっています。動き出す生徒も出てきました。「近くの人レベルだったらちょっと歩いてもいいですよ」といいながら、立ち歩くことを可能にしたり、座席をシャッフルしたりと、他の先生のことを意識して、意図的に指示を出しました。

 そして、時間になって私の方から「面接の目的があって、「どんな優先順位か」ということを、いろんな人と対話をして、共有できたと思います。それを踏まえて、次回からの面接練習をしてください。また、自分のことをしっかりと伝えることは大事ですよね。○○ページの面接の質問の内容を参考にしながら、自分のことを話せるようにしていきます。」ということで、次の時間につなげました。

 生徒が下校して、職員室で一緒に授業を参観していた学年の先生方から、「いや~、楽しかったです。全員取り組んでしましたね。」「私もやったことがあるのですが、説明するのに疲れてしまうんですよね。」「こういうやり方もあるんですね。いちいち説明しなくても、生徒たちは勝手にそこを調べていました。」などの感想を聞きました。私は、「数学の授業も同じような形でやっています。よかったら見に来てください」と、付け加えアナウンスをしました。

 敵をつくらず、スムーズに『学び合い』に興味がある、他教科の仲間を増やしていこうと計画しています。今回は、その第一歩でした。焦らず・・・です。