かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

佐賀県の東与賀中での学び③・・・

先日の日曜日に訪問した、佐賀県の東与賀中での学びその③です。

「学び合いワークシートのつくり方」に参加しました。

 午後は、『学び合い』のワークショップが用意されていました。4つのグループから一つ選んで参加。個人的には、全ての場所に行きたかったのですが、「数学」という独自性と、「自分の職場で他の数学の先生へ『学び合い』と伝えるアイテムとして「ワークシート」を活用したい」、という思いもあって、『学び合い』ワークシートづくりに参加しました。

講師の先生は、東与賀中学校の隣の中学校の先生。自己紹介も兼ねて、『学び合い』との出会いについて話しがありました。「子どもたちの人生に良い影響を与える教師でありたい」という思いを持ち、教材研究を行っていた時があった。でも、必死に教材研究をした結果、「全ての生徒に対して課題はフィットしない」「いい課題と思っていても、それは“大人基準”」「個に応じた宿題を出しても、与えられたもの」という課題が出てきた。その課題を解決するために『学び合い』と出会い、「子どもの人生をよくしたい」という思いで、授業を作っていくことになった・・・ということでした。

つまり、「現状」に対して何とかしたいという、「思い」が根っこにあるのだという事が伝わり、それは、私自身も同じで非常に共感を持って話を聞くことができました。

 その流れで、ワークシートづくりのポイントに話が進みました。「学び方」を学ぶためにワークシートがあるということ。協同的な学びにつなげるためには、子どもが自分で評価ができるだけでなく、対話の必然性を感じる課題設定が必要だということ。そのために、「自分が意識しているもの以外は気づきにくい。」という人間の性質を使って、「図」を使ってほしければ、「~を図を使って説明できる」のように、「キーワード」をいれて「めあて」や「課題」を作成すると、「図を使っている発言」が聞こえてくるというのです。

 その内容を受けて、次に、作成途中のワークシートを使って「めあて」や「課題」について、他の参加者と対話をしながら、『学び合い』が活発になるように作り変えることをしました。当たり前であるけれど、同じ単元であっても、どのように子どもに提示するのかというのは、その人によって異なるので、「なるほどなぁ・・・」と教材について久しぶりに話をしたことも楽しかったですね。

 このワークショップに参加したおかげで、今までは、教科書の問題をそのまま問いとして、子どもたちに提示をしていましたが、「他の数学の先生でもできるように」という条件が加わると、ワークシートの「めあて」に私の意図が入っていた方が、教員に依存しないで子どもたちが、協働的な学びがしやすくなるな、ということに気づきました。おそらく、発表された先生も、多様な方法で、多数の人と何回も試した結果、今のご自分が使っているワークシートになったんだろうなぁ・・・・。

 また、中長期的に今の職場で『学び合い』を普及するには、「数学」の教科からやることが手っ取り早い。そのために、まずが「その教材をどう解釈するか」ということを、教科の先生と対話をしていこうと思いました。
 
 合同『学び合い』も何処かのタイミングを見計らいながら、分かってくれる2割の教員を探していこうと思いました。

 自分の『学び合い』の授業にスパイスが加わりました!!ありがとうございました。