かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

佐賀県の東与賀中での学び(終)・・・

先週の日曜日に参観した佐賀県の東与賀中。あっという間に1週間が経ちました。はやいものですね。その学びの最後です。

 

お昼が終わって、ワークショップ前に、生徒会プレゼン「『学び合い』私たちの本音」と、いうことで、生徒会のメンバーから生の声を聞くことができました。

 

 最初は、生徒たちが『学び合い』のことをどう思っているのかということを、中学1年生から3年生にアンケートをとり、その報告。数字を使って提示をしているので、説得力があります。

『学び合い』が、「好き」な生徒、「嫌い」な生徒はもちろんいますが、生徒集団として受け入れられているということがよくわかりました。そして、良い面だけでなく、課題もしっかりと提示されていました。

○あいまいな理解で終わっている人がいる 

○孤独を感じている人がいる 

○学び合いのつながり、広がりが遅い

○予習が足りないところ 

○「やってる風」みたいな人もまだいる

 そして、「一人も見捨てない」ということを、学級、学年、学校で行い、だれもが安心して学校生活を送り、みんなが、伸びる、高まる学び合いにレベルアップするために日々の学び合いを大切にしていきたい、というビジョンを話してくれました。生徒自身が『学び合い』の良さを実感しているということが、この生徒会の応対でよくわかりました。

 

 次に、生徒会のメンバーが100人以上を超える教員の前で、その場で出た質問に答える機会が設定されました。先生たちが語る研究紀要ではなく、子どもたちが本音で語ることが、「研究紀要」の代わりにするという考えが学校づくりの一つになるという考えのもと、貞包校長先生がファシリテーターで行いました。

 

 子どもに出番を与え、役割を認識させて、できたことをきちんと承認をする、、、、。できたから「いい」ではなく、ちょっとランクを上げて、子どもを鍛えるという指導、-・・・この指導を「開発的生徒指導」という・・・を狙っていたという事のようです。もう、生徒たちが堂々と答えていたことに、ただただ感心して聞いていました。

 

 この1日の東与賀中学校の公開を参観して、学校全体で、『学び合い』をするには、校長の「リーダーシップ」や「ビジョン」が必要であるということ。それがあるから、職員集団が『学び合い』の良さを共有し、納得しているから、生徒にも伝えることができるということ。もちろん個々の先生での考え方はそれぞれあるけれど、少なくとも「一人も見捨てない」という集団は「得」であることを、共有できているんじゃないかなぁと感じました。

 

 まぁ、自分が目指す教育について、「できない」とあきらめるのではなく、自分の立場でできることは何かを考えて、仲間を増やし、仲間に頼って地道にやっていくことが王道だとも思いました。

 

たった1日でしたが、私が知らない世界を体験したおかげで、迷いがかなり減りました。そして、新たなご縁もできたことに感謝です。

ありがとうございました。