かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

人は、出会ったものでできている・・・・

喜多川泰さんの「おあとがよろしいようで」を読みました。

この本は、金も夢も友もない上京したての大学生・暖平が、ひょんなことから落語研究会に入り、色々な出会いや、経験をしながら、成長していく過程書かれている小説です。

主人公は大学生1年生ですから、19歳。19年しか生きていないわけですから、まだまだ知らない世界がたくさんある。でも、本人は、「それがすべてである」と思い込んでしまっていて、行動に移せなかった。でも、出会う人によって「自分の価値観が絶対ではない」と、いうことに気づき、行動もかわっていく。そして、親との関係も変化していく・・・・。親になってはじめて、親の気持ちがわかることもあるなぁ・・・と共感をしながら読みました。

 やはり、「出会い」というのは、その人の人生を変える力がある。本の中で、「人は、出会ったものでできている」とあるように、「自分」というのは、誰と出会ったかできまるんだなぁと思いました。だからこそ、「人との縁」を大事にしていこうとも思いました。

 

気になったフレーズです。

 

○大人が仕事がつまらなくて、仕事以外の時間が楽しいじゃあじんせいつまらないだろう。人生楽しむためには仕事の時間が楽しくなくちゃならねぇ。そのためには、ちゃんと楽しむ準備をしなきゃ

○あの人みたいになりたいと、まるごとその人の真似をしようとしても、どうしても同じものにはならない。そうやって生まれる違いのことを『個性』という。人と違うことをすることで個性が磨かれるというわけではなき

○じっとしている奴より、行動していろんな世界見てるやつの方が成長ははやい。

○今のお前はこれまで出会ったすべてだ。でも、未来のお前はこれから出会うすべてだ。

○「明日が来るのが楽しみ」は、自分でつくるもの

○誰かと出会うことでこれほどまでに人間は変わるのだということ。

○出会って、お互いに磨き合って、成長して、別れる。