スタンドフォード大学心理学教授である、キャロル・S・ドゥエック先生の『マインドセット 「やればできる!」の研究』を読みました。
「物事のとらえ方、考え方ひとつで気持ちが変わり、人生が変わってしまう。」ということが書かれていました。
人間の能力は、「努力で伸ばせるという考え方」と、「固定的で変わらない」という考え方の人がそれぞれいる。そのどちらの考えが正しいかどうかは問題ではなく、どちらの考えを信じるかということが、その後の人生に大きな開きが出てくるというのです。前者の考え方のことを、「グロースマインドセット(しなやかマインドセット)」といい、うまくいかないときにこそ、粘り強い頑張りをみせる。そして、自分を向上させることに関心を向ける。後者の考え方のことを「フィックストマインドセット(硬直マインドセット)」といい、自分の有能さを示すことばかりに気を取られ、自分が他人からどう評価されるのかを気にする。
20年の研究成果で、成功する要因は、努力と才能どちらとも言えず、ただ、努力で能力を伸ばせると信じる人が大きな結果を出しているということ。また、結果を出しているスポーツ選手、経営者の例を出しながら、そういう人は「結果よりも成長に目を向けている」ということ。
私ははどちらかと言うと、「硬直マインドセット」で考えることが多く、「ダメだったどうしよう」とか、「自分には能力がないから練習しても無駄」とすぐに逃げてしまう傾向がありまた。今思うと、自分の勝手な「思い込み」によって、自分の行動が制限されていたなぁ・・・。
「才能」か「能力」かのどちらか一方という考えでなく、「自分が何かをする時に今やっていることは、努力をすればどうにかなる。」と、自分のマインドセットをしなやかにしていこう・・・・。そのために、色んな人とつながり、いろんな考えを知り、対話することで、自分の思い込みをはずすことではないかなぁと思いました。
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