森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」を読みました。この本は、著者である森岡さんが就職に挑む娘のために書かれたものです。
この本では、「神様のサイコロで決まった『持って生まれたもの』をどうやってよりよく知り、どうやって最大限に活かし、どうやってそれぞれの目的を達成するのか?」ということについて説かれており、自分をマーケティングする必要性、「劣等感」「弱さ」との付き合い方、行動の変え方、人生をよりよくする選択の方法について書かれていました。
時代は変わり、言われたことをやっていればいい時代は終わった。だからこそ、これから自分をマネジメントする必要があり、自分のことをよく考えたり、どんな人生を過ごしたいか、何が幸せなのかを考えることに時間を使う必要がある・・・。教員として、親として子どもたちに脱工業化社会にシフトするための内容が「言語化」されていましたので、何回も読む価値のある本だと感じました。
気になった内容です。
○自分の中に基準となる「軸」がなければ、やりたいことが生まれるはずも、選べるはずもない。その「軸」は、今の価値観で決めるしない。
○成功は必ず人の強みによって生み出されるであって、決して弱みからは生まれない。
○強みは必ず好きなことの中にある。得意なことがないのではなく、わかっていないだけ。
○ 自分がコントロールできる変数は、①己の特徴の理解と②それを磨く努力と、③環境の選択、最初からこの3つしかない。
○ 会社ではなくスキル(能力)に依存すること。自分を成長させてくれる会社を選ぶ。自分の弱みが強調される仕事を選んでしまうと地獄。周りの人も不幸にするから。
○ 成長したければ120%の負荷をかける。そのためには、新しいことに挑戦する。なぜなら、人は、無意識に変化やリスクを避けるから。
○「本人が認識できる世界(パースペクティブ)」を広げていく。広く知ると自分の特徴を知りやすい。
○資本主義について知る必要ある。「資本主義」とは、無知であること、愚かであることに罰金を科す社会ことである。
○欲を求める力、欲求の強さはこの世界を生き抜くためのその人のエネルギーの強さに等しい。