かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

読書会に参加(「みんなの「今」を幸せにする学校」)

 今回の課題図書は。熊本市の遠藤洋路教育委員長の「みんなの「今」を幸せにする学校−不確かな時代に確かな学びの場をつくる−」でした。しかも、遠藤洋路教育長ご本人にご登壇していただき、話を聞くことができました。

 

予め本を読んでいたのでどのような切り口で講演してくださるのか興味がありました。熊本市の教育理念についてなのか、それとも、具体的な改革の内容なのか・・・。

 

話の内容は、「これからの学校の姿は、①学校だけが学習の場でなくなる ②学校の役割は教育だけでなくなる」ということでした。

 

①については、オンライン学習、別室登校、不登校特例校、インター、フリースクール、夜間中学・定時制通信制・・・等があり、コロナによってそれが浮き彫りになったような気がします。学ぶ場を選べる時代になってきたわけです。

 

 そして、②については、ChatGPTなどのAIの爆発的な進歩により、仕事(=社会)の在り方が大きく変わる。そうなった時の学校の存在意義が変わってくる。今は、それなりに学校に行くことに意味を持っている保護者が多いが、この1年で変わる。そうなってくると、今と同じことをしていたら保護者は学校を見放すだろう。そんなことが起こりえる。先が見えないけれど、1年2年したら段々見えてくる。今わからない、少し様子を見ておく必要がある・・・・。

 

 未来のことで「これをやった成功する」というのは分かりませんが、「これをやったら失敗する」ということが見えてきました。それは、「前年踏襲」「現状維持」です。我々教員も日々アップデートする必要があるという事を再認識しました。また、「連携」はお金をかけないですること。だから上手くいかない時がある。連携が本来業務ではないわけだから「お金」は必要なんですね。

 

 そして、ブレイクアウトルームでは、遠藤教育長、校長先生や教頭先生などのリーダーの立場の先生からの意見を聞くことができて刺激を受けました。そして、考えさせられた会でもありました。

 

 ありがとうございました。