かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

読書会に参加・・・「教室「安全基地」化計画」・・・

「教室「安全基地」化計画」を参考図書とするBook Caféに参加しました。

 

この本の内容は、川上康則先生の「教室マルトリートメント」の考えを軸に、3名の方との対談がまとめられたものです。

「安全基地」とは、わかりやすく言うと「こころの拠り所」のことであり、教室をそのような場にするにはどうしていけばいいのか…。「教室マルトリートメント」への対応策がかかれていました。大きく4つの章に分けられていますが、どの章も「なるほど」と思える内容でした。

 

ブレイクアウトルームを2回ほど行い、その内容について対話をしました。その中で、子どもそうだが、先生にとっても、教室が、職員室が「安全基地」になっていないのではないか。という話題になりました。病休する先生が増えているのも、それが一つの要因なのではないか・・・ということも。「愛着障害」「民主主義」「冒険モード」「同調圧力」・・・多様な意見を聞くことで、この本の内容の理解がより深まりましたね。

 

 自分としては、「ある程度の経験を築き上げた年代の教師こそ引き返せないレベルのこじれたマインドセットを持っていて、職員室内に負のエネルギーをもたらしている危険性すらあります。無自覚なまま築き上げたられていた負のマインドセットは、子どもたちにも伝わります」と言う内容が、忘れられませんでした。

 

つまり、今ある教室(職員室)の雰囲気が変わらない一つの要因は、我々40代以上の教員なのかもしれない、ということです。確かに、自分のことを振り返ると、成功体験(根拠俺)で、学級経営や、授業をおこなっていました。しかも、それでうまくいった(見かけかもしれませんが)ことが結構あるんですね。そのイメージがあるので、なかなか変わろうとしない。というか、変わりたくないんですね。しかし、時代も社会も変わっている、もちろん子どもたちも変わっている。だからこそ、どこかで教師もかわっていかなければならない・・・・。そんなことを、この本を読み終えた後、感じました。

 さらに、この本の中で、「『観』を磨くことの大切さ」が書かれており、自分なりの哲学をもつことで、今までの思い込みの「枠」が外れていき、今よりも生きやすくなるのではないか、・・・ということです。それは、例えば「「働き方改革」は、誰かがやってくれるものだ」と思っていて、国だ、東京都だ、管理職が何もしない・・・と他人のせいにするよりも、自分が、できることを行動したほうがマシである、と思えたほうが、「得」であるということなんじゃないか、ということです。

 

まぁ、「何が正解か」「何が正義か」は、人によって異なるわけで、このような読書会に参加することも、自分の「枠」をはずす行動なのではないかと思っています。ありがとうございました。