かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

それに共感できる教員集団の2割弱を固めること・・・

オンラインゼミの自分の質問の振り返り (https://bit.ly/3lMsgHn)その2

 

○ 学校での大きな意思決定をする時、例えば、運動会などの大きな行事日程を大幅に変える・変えないということ等について、気をつけたほうがいいことってありますか。

 

 私(西川先生)が、物事を進めるとき、徹底的に法律を調べる。そこから攻めていく。ただ、あなたの言っているのはそうではないよね。それは、あなたがある意図をもって「変えたい」と思ったり、あなたがある意図をもって「変えるべきでない」という意見があったとすれば、それに共感できる教員集団の2割弱を固めること。根回しと言うか、話し合いをすること。

 だから、例えば「運動会のやる時期を変える」ではない。「この学校を良くしていこう」と言う話をして、その時にいろんなものが出てくる。そういう内容を固めていって、会議であなたが、ある意見をいったら、他の人も同じように言ってくれる。

 会議で意見を言う人なんか殆どいやしない。反対者が散発的な形で会ったら、組織的に対応すれば流れは組織的の方になる。たいてい、単なる反対者は志を一にしていないから。志を一にするのは「面倒くさい」ということ。だからそこのことを説得できるようにしておくとよい。とにかく、同志を固める。そして、反対者を何とかしようと思わないこと。中間層も、そんなの(運動会がいつやろうと)どうでもいいから。それを熱く語るとうざくなる。だから、自分の賛成者を固める。これは政治の基本。

 

○ 性善説性悪説つかいわけていますか。

 私はどちらでもない。私がのっているのは、人間の行動は基本的に、「自己保全」と「種の保全」という生物学の欲求に根差していると思っている。そこには善も悪もない。生存のために、ライオンがキリンを食べて殺すのは悪なのか。善でも悪でもない。自然の営。そんな単純なことじゃないと思う。

 ある行動をするという事に関しては、それが例外的な数人がするのではなく、一定の人が一定にするのであれば、悪でも善でもなく、そういう必然性があるってことで考える。究極的には自分に得なのはどっちなのかで決めることだね。でも、それを、自分にとって得であることを前面に出したって通じない。だからそれが「みんな」にとって得であると言事を理論的に一致させること。『学び合い』と同じように。

 

 学校の組織で全員一致で物事が決まることなんてほとんどありません。何かを変えるためには、「2割の同志を増やして、反対する2割の人を説得しない」という戦略を持ちながら来年度の年間行事や教育計画をつくっていくこと。

 また、他人がある行動をすることに対し、その現象をみるというのではなく、「そうせざるを得ない理由」を考えて、自分ができることをしていくこと・・・。

 そういうマインドを持っていこうと思いました。