何でも質問タイムの生徒の質問の中で、「夢ややりたいことがないから進学先が決まらない」という、内容のものが結構目につきました。しかも、成績が比較的高い生徒です。「夢」「やりやいこと」が無ければだめだ、と考えている生徒が多いなぁと思ったので、授業の終わりの時間で私は以下のように話をしました。
「夢」や「やりたいこと」がないとダメだ・・と思っている人が多かったのでそれについて私の考えを話します。実際、今の段階で「夢」や「やりたいこと」が明確になっていなくても大丈夫です。もちろん、あったらあったでそれは素敵なことだからそれに向かって進んでください。
でも、みんなは１４～１５年しか生きてきていない。みんなが知っている世界はまだ狭いんです。だから、決められないのはそんなに大きな問題ではないです。現に私は、中学校の時にやりたいことなんてなかったし・・・。しいて言えば、「ドラクエ」をいち早くクリアすることでした（笑）。
じゃあどうすればいいかというと、それは目の前のことに集中して、いろんなことを経験しながら、あとは、いろんな人と出会って、いろんな刺激を受けて、いろいろとチャレンジしてみるんです。そうすると、自分が気づかないことを仲間から気づくことができる。そうやって、いつの間にか気づいたら「夢」や「やりたいこと」が見えてくるときがあります。まあ、そういう仲間に出会うところが学校なんじゃないかなぁと思いますね。
現に私は、「教師」という職業は、中学の時は選択肢にはありませんでした。でも、出会った人、環境でこのようになりましたし・・・。
「夢がないといけない」「やりやいことがなければならない」のような「～ねばならない」という、生徒たちの中に思い込み、また、受験等で不安になる時期でもあるので、「今」に目を向けることが大切であることを、タイミングを見て語っていこうと思いました。
