妻が、チョコレートを持って帰ってきました。「どうしたの？」と聞くと、「職場からの最寄りの駅前で、フィリピンの学生さんが、これを売っていたんだよね。日本語を勉強しているらしく、でも生活費が厳しいからこれを買ってほしいという事で、応援の意味で買ったんだ。」と、いう事でした。
「いくら払ったの？ホントに学生なの？」と聞くと、「1000円だよ。いや、学生かどうかわからない。もしかしたら、嘘かもしれない。でも、他国で生活する厳しさはあると思うんだよね。差別とかもあるかもしれないし、だから、応援したくなるんだよね・・・・。」
その回答に、自分の心の狭さを恥じました。私は、チョコレートの代わりに1000円を払うと思っているのに対し、妻は、チョコレートではなく、「応援」のために1000円を払っているのです。自分の欲望のために「お金」を使う私と、他人のために「お金」を使う妻・・・・。どちらが心が豊かなのか・・・・、そう思ってしまいました。
つい最近、お金に関する本を読んで、富裕層は「寄付をする」というお金の使い方をする、ということを知ったばかりです。また、「クラウドファンディング」では、「応援する」というものに対してお金を払うということもです。
「お金」は、人を幸せにするためにあると私は思っています。しかし、「お金をどのように使うのか？」ということに対しての意識は低いことに、妻の言葉に気づかされた出来事でした。
まだまだ、私は人間が小さい・・・・。早速、買ってきたチョコレートは、子どもたちと美味しくいただきました。どうもありがとう。
