かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

読書会に参加(ネットワーク分析)・・

読書会に参加しました。今回の本は、「ネットワーク分析(安田雪)」です。

 

 けっこう読み応えのある本でした。まぁ全部を理解したというわけではありませんが。もう、この結論は衝撃的でした。

 

「行為者の行為を決定する重要な要因は、その行為者を取り囲むネットワークである」

 

 確かに、何かを決めるときに、妻と結婚してからは、たいていは妻のことを考えて決めます。また、教員としての働き方についても、学校以外のコミュニティーに所属する前と後では大きく変化をしました。自分では意識しているつもりはないのですが、目に見えない形で自分の思考に影響が与えられたり、行動が制約されている。自分が持っている(つながっている)ネットワークによって、自分の行動が決められている、ということなんですね。

 そう考えると、「他人は変えられない」ということの理由が説明できます。それは、変えようとしている「その人」の後ろには、その人の大きなネットワークがあるわけだから、そのネットワークに一人の人間がかなうわけない、ということです。だから、「その人」を変えるというよりも「その人が所属する集団」を変えた方がまだ可能性があるという事なんですね。 

 

 読書会の対話の中では、所属する集団がかわったことで、自分の行動が変わったという話があったり、日本の文化と外国の文化に違いからくるネットワークの違い、子どもたちにネットワークを広げる手段を伝える・・・・多様で多数の人とつながることは、可能性が広がるという話がありました。

 

 以前は、学校関係者とのネットワークが強く、その中で多くのことを学ぶことできて満足はしていました。しかし、それだけでは行き詰ると思い、意図的に他のネットワークとつながるようにしました。こうやって、定期的に読書会に参加するのも、学び続けることが大切であると思っているネットワークの影響なのかなぁとも思いました。

 

 新たな視点を得ることたできました。ありがとうございました。