かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

読書会に参加(「子どもたちに民主主義を教えよう」)・・・

オンライン読書会に参加。今回の本は、「子どもたちに民主主義を教えよう−対立から合意を導く力を育む−」です。哲学者の苫野一徳先生と教育者の工藤勇一先生によるものです。

 

「民主主義」という言葉は知っているけれど、それが一体どういうことなのかということなのか、あまり自分ではわかっていませんでした。「みんなで決める」というレベルかな・・・。

 登壇者のが挙げてくれたテーマで「公教育の意義とは」「民主主義」って何だろう?とうことを中心にブレイクアウトルームで対話をしました。その中で、日本の民主主義はまだ発展途中であるということ、そして、過渡期であるということ。だからこそ、学校でそれを学ぶことが、学校が存在する意味なのではないか、ということが共通理解となりました。

 しかし、今の日本の教育は、「自律させない」「違いを認めないい」「対話の機会を与えない」「対立を理性ではなく「心の教育」で解決しようとする」という、民主主義と真逆なことをしている。そのことに気づき、「誰一人として置き去りにしない社会をつくる」という上位目標を掲げ、多様性の中で生きていく力を育てていく・・・。仲間を増やしながら、一教員である自分は、戦略をもって取り組んでいくことが今後必要になってくるなぁと改めて感じました。学びづづけることですね・・・。

 45分という時間対話をしたので、多様な意見を聞くことができました。ありがとうございました。

 

 ちなみに、この本では、民主主義の根本原理は、「すべての人が、対等に自由な存在であることをお互いに認めあう。そのことをルールにした社会」と記載されていました。それを、「自由の相互承認」と言い換えていたのが、印象的でした。