かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

読書会に参加(ルポ 誰が国語力を殺すのか)・・・

 今回は、石井光太氏による「ルポ 誰が国語力を殺すのか」についての読書会でした。提案者の先生から話題提供からはじまりました。〇考えられない子供 〇言葉が失われている 〇学校は何ができるのか という流れで、さらに、著者の方から聞いた内容も入れながらの説明でしたので本の内容がより鮮明になりました。

 思考するのは「言葉」が必要である。しかし、感情や理由を表現する言葉を知らないから「面倒くさい」ということになって、考えることをしないで、言われたことをやってしまうのである。だから、不登校、ゲーム依存、犯罪への加担・・・につながるということ。家庭格差が広がっていく現状で、学校では何ができるのか、という内容でした。

 確かに、自分が採用されたときのクラスで「ウザイ」「キモイ」「シネ」という言葉がはやっていて、それを使うのをやめよう・・・ということを話したなぁと思い出しました。ブレイクアウトルームは、「言葉」が使えないのは、大人も同じではないか。さらに、個人差、地域差、などの差が広がる一方なのではないかという意見も出ました。
 

 対話をして行く中で、自由に「言葉」を使えるようになるには、繰り返し練習をすることが大事だということ。しかも、子供は2次元から3次元に結び付けるのが苦手ということから、スマホなどでやり取りするのではなく、体温のぬくもりが伝わるよう環境を設定することが大人の役割ではないか・・・・。そして、話題になっている課題に対して私が何ができるかということについて、今のところの結論は、相手の「話を聞く」ということなのかなぁという感じです。

 じゃあどうするかというと、以前読書会で話題になった工藤勇一校長「どうしたの?」「どうしたいの?」「何をしたらいい?」というような、言葉がけを思い出しました。おおきなことではなくても、誰でもできることを、地道にやってみると必ず変化は起こるはずです。

 以前の読書会での内容がつながりました。多様で多数の方法で行うと、点と点が線になり内容をより深堀りすることができますね。

ありがとうございました。