かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

自分ができることって・・・・

『両手にトカレフ』を読みました。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者である、ブレイディみかこさんの本です。今回は、この本は、現代イギリスのとある町に住む14歳の少女の話。貧困家庭に生まれ、シングルマザーでドラッグ中毒の母親は育児放棄している。さらに、幼い弟守りながら過酷な環境の中で生き抜こうとしているなか、「金子文子」の自伝と出会い、自身の人生を再び生き直すことを決めるまでの道のりをえがいたものです。

 

 「ヤングケアラー」に関する内容、場所はイギリスなんですが、日本でも同じようなことが起きています。子どもの虐待に関する事件もニュースで報道されています。もう少し何とかならなかったのかとも思うことがあります。何が原因でというのは、一概には言えないと思いますが、もうちょっと子育てを、親だけではなく社会全体で育てていく意識と、システムがあれば・・・と感じています。

 

かといって、自分が何ができるかを考えた時すぐには思いつきません。ただ、長期的に見た時、子どもたちが大人になった時、「助けて」と言えるつながり、「どうしたの?」というつながりを今からつくることはできるかなと思いました。それは、授業を通して、『学び合い』の考えをである「一人も見捨てない」ということを子どもたちに伝えることなのかな・・・・。

 

そう思いながら本を読みました。

 

「あなたはもう何もしなくていいの。見ないふりをせずに、言い訳をせずに、何かをしなくてはいけないのは大人たちのほうだから」

 

考えさせられました・・・。