かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

一斉授業って・・・

 1学期のある数学の授業で、金額の差が「差額」であることがわからず、悩んでいる生徒がいましたのを思い出しました。いろんな学校があるので、一概に言えないかもしれませんが。

 「教科書に書いてある言葉はほとんどわからない生徒はいる。」

 そういう前提で授業を組み立てた時、一斉指導では、わからないことを事前に教えておこうということになります。わからないことは、人によって異なるので、それをわからない子に合わせて全部教えたら非効率極まりない。さらに、多様な30人がみんながわかる、そしてみんなが興味を持つ話をしなければなならない。そんな神がかり的な能力が一斉授業には必要なんですね。

 しかも、子どもは、わからないと思ったときに教えない限り、身に入ってこない。

そのような事実を知らされたとき、やはり「一斉授業」の限界を改めて感じた瞬間がありました。だからこそ、「個別最適な学び」ができる『学び合い』の価値が、自分の中で再認識しました。