西川研究室のYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/TheNishikawalab
)をちょくちょく閲覧をしています。先日アップされていた動画の内容が「なるほど!」と腑に落ちたので、その部分をまとめました。
【なぜ西川ゼミは、西川先生に色々な質問をする形式なのか?】という題
前提として、西川研究室では、個別最適化している。一人一人がやりたいこと、方向性は自由。なでも、その一人一人が自分でやりたいことを実現するために、協働することがいいことだとはわかっている。
個別に質問するのは、基本的に最初の3か月は教育に関すること、『学び合い』に関することを質問する。でも、本を読めば3か月たてばわかる。その後は、その授業をやっている人がどういう考えを持っていて、どういう理論を持っていて、ぶれがないかが大事だということがわかってくる。実際は、やはりそのレベルまで達しなければいけないとわかると、生き方とか極限状態になったとき、どういう対応をすればいいのかことを質問してくるわけ。そうすると、私の『学び合い』のセオリーは単純で、具体的な場面でどう適応するかを聞くことによって、その短い言葉の意味するものの深みを理解することができる。
集団で質問の対応をする理由は2つある。一つは、他人の質問や答えは、自分が今わからない、言語化できていないような質問である可能性がある。むしろ今気づいていないことを気付かせる質問である。だから、その場を共有することはあり。もう一つは、個別にやると甘えてくる、だから、1対他での運営だと甘えられない。
『学び合い』というセオリーがより完成される過程の中で徐々に形成されたものである。
そういえば、質問事項を考えることで、言語化する練習になったと思うし、仲間の質問を聞いて、「ああそうか!」「へぇ~!」など、新しい視点が増えたのは事実です。最近は、「ミニ西川先生」が形成され、自分の中にある考え方と「ミニ西川先生」との対話から質問がでてくることが増えたなぁと感じています。で、なぜそうなるのかを質問することで、理解が深まったり、次の質問が出てくるようになりました。お陰様で、1年前の自分と比べると、「数学を理解させる」ではなく、「数学で他人とのつながり方を学ばせる」ことに力を注ぐようになりました。
ま、相変わらず、ゼミ中に「おろかだね・・・」と言われることはありますけれど・・・。