かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

根拠「俺」だと、限界が・・・

 「生徒に一生涯の幸せを与える学級経営」を読み終わりました。この本では、「学級経営を教科指導とつなげることで生徒たちが、50歳、60歳、70歳になったときの幸せ幸せにつながることを、明確にイメージできる」ための本です。
この本では、『学び合い』のセオリーが系統立てて明記されているということです。様々な本や、オンラインゼミで質問した内容で、『学び合い』についてのセオリーがいくつも出てきていますが、それをつなげてくれました。
 また、今まで当たり前と思っていた「思い込み」に気づかされました。それは、以下のような内容です。
〇分かればわかるほど、できればできるほど、教えられる
〇クラスの大部分を納得させようとしている
〇一人一人に寄り添うべきである
〇問題が起こると、その子を何とかしようとする
〇少人数学習をすることで手厚い授業ができる
〇悩みがあるとその悩みを「すぐに完全解決」を望んでしまう
〇すべての生徒に基礎的・基本的な知識を与えようとする
〇学級崩壊は、先頭に立って反発している子が原因だと思って手だてをする
〇クラスの生徒たちの親兄弟のように接することが責任だと思っている
特別支援学級の生徒を健常児に近づけようとする
〇障害のある生徒を含むクラスでは、「その子」を気にして、「その子」のために学級経営をする
〇何か問題がクラスで起こると、自分ひとりで悩み、解決方法を考え、それを生徒たちに強いる。
〇目標をやたらに書かせる
〇他人をかえようとする
指導力不足を理由に退職を追い込まれる教師は若い先生である
〇中卒よりも高卒、高卒よりも大卒。同じ高校、大学だったら偏差値の高い方がいい
 ほぼ、全部自分が当たり前に先輩教員に「教わった」内容で、当たり前のように自分が「やっていた」内容です。40代になって、自分の指導や授業のやり方に違和感を感じ、なかなかうまくいかなかったことの理由がここに隠されているような気がしています。まぁ、それまで根拠「俺」でやっていて、そこそこうまくいっていた自分を反省です・・・。
 そういう意味では、この本は、生物学的な視点や様々な実証的データに基づいて述べられているで、『学び合い』というのは、科学的なところもあり汎用性があるなぁとも感じています。
 今までの「思い込み」を外すのは大変ですね。でも、気づいて良かったなぁ・・・。