かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

個人指導よりも・・・その2

【個人指導よりも・・・その2】
あるクラスでの授業のその次の授業の様子。
 あらすじ・・・前回の授業で、ある生徒が寝ていたので、その生徒を別の子が「一緒にやろうよ。」と誘ってくれた。その後、寝ていた子が起きて、誘った子に威嚇をしたので、寝ていた子を指導をしてしまったということ。
 そして、次の授業を迎えました。最初に、この数学の授業の目的は、「人とのつながりかたを学ぶということ」。そして、今日の授業の目標は「課題を全員達成すること。」という話をしながら、「一人も見捨てない」ことの大切さを語りました。「一人くらいできなくても・・・、と思ってしまうと、いつか自分がその一人になる。」ということも付け加えました。
 前回のことについては特に触れず、「では、課題をやってください」と始めました。最初は動きはありませんでしたが、次第に生徒が動き始めます。すると、ある生徒が「わかんない人みんなでやろう!」ということを全員に呼び掛けたのです。そしたら、前回寝ていた生徒は、最初寝ていた(寝たふりをしていたのです)のですが、そのグループの近くに行ってそこで課題を取り組んでいたのです。そのグループで課題を解いている過程を聞きながら、取り組んでいたのです。しかも、自分から話しかけているような感じもしていました。授業の終わりに「全員が課題達成のために一人一人できることをやっていましたね。次は、全員達成を目指してください。」と語ることが出来たのです。
 私一人とのつながりではなく、クラスの誰かとはつながることができる。そういうことを身に染みた授業でした。ちなみに、授業の終わりには、その生徒が私のところに来て、プリントのミスまで指摘してくれました・・・。集団の力はすごい!!

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