かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

他人の言葉を使いづつけると、自分の言葉になっていく・・・

私の所属している学年では、毎週水曜日の朝、学年集会を行っています。そこで所属している先生が、各々好きな話をすることになってます。今週、私が話をする機会があったので、話した内容です。

 

 みなさん「ペンギン」って知っていますよね。最近の数学のプリントに「ペンギン」のイラストを入れるようにしているんですが、私が好きだということもあるけれど、ちょっとそこに込められた思いを話します。
 

 ペンギンは、鳥類。人間が勝手に分類しただけですが・・・。鳥類って基本、飛びますよね。でも、ペンギンは飛べない。歩くのも遅いんですよね。歩く姿はかわいいですよね。
 

 もし、仮にペンギンが、他の鳥と比較して、空を飛べないのに、飛ぶ練習ばかりしたり、陸上だけで一生懸命生きていたら、・・・・。きっと、飛べないし、エサも取れない、そして、他の動物に食べられて、最終的には、絶滅してしまったかもしれないと思います。

でも、違いますよね、ペンギンは一度海の中に入ると、むちゃくちゃ動きが機敏。水中で、時速8km~くらいのスピードで速いものではそれ以上で泳ぐことができる。そうやって、得意なところで生きているわけですよね。

で、ちょっと自分のことで考えてみて。よく、テストの後とか、学期の終わりに反省することがあるけれど、〇〇ができないから、できるようにする。〇〇が苦手だから、得意にする。例えば、数学が苦手だから、走るのが苦手だから・・・・、がんばる・・・。そうやって、苦手なことを、できないことだけを、できるようにするのって結構つらくないですか。テスト前に、苦手教科ばかりやると、やる気なくなるよね。

それよりも、自分の得意なこと好きなことを伸ばすことも考えたほうが、ワクワクしないかな。ワクワクするから、がんばれると思います。もちろん、自分が得意なこと、好きなことが、わからないという人もいるよね。だから、学校で見つければいいんじゃないかなとおもいます。多様で多数な人とつながって、いろんな刺激を受けて、いろいろとチャレンジしてみる。そうすると、自分がきづかないことを仲間からきづくことができる、先生はそう思います。

 それと、ペンギンて過酷な寒いところに住んでいるけれど、生まれたヒナを、集団であったまって助け合って、暖をとっている。もし、個別で卵を温めたら、きっとヒナは凍死したり、自分も死んでしまう可能性はあるね。ペンギンにとって「得」なんだよねってわかっているんだよね、というか、種を残すためのひとつ手段ですね。
 

 みんなも同じ。集団でやったほうが絶対に「得」、一人でできないことであっても仲間がいればできる可能性が上がる。そのためには、「助けて」って言える集団、そして、それに気づく集団でいることだと思います。

それが、みんなが学校に来る理由のひとつじゃないかなぁと思います。そんな思いで、数学のプリントにペンギンのイラストを載せているんです・・・。

と、2割のわかる子を意識しながら、話をしました。

学校に来る意味は、仲間をつくること、集団で取り組むことがいかに「得」であるかということ、、、、、。他人の言葉でいいなあと思った言葉を、たくさん真似して話をしていると、それが自分の中におちて、段々と自分の言葉で語れるようになっていくような気がしました。