かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

「学び」には終わりがない・・・

「学び合いサークル」で今井むつみさんの「学びとは何か」について、読書会を行いました。

 子どもが言語を獲得していく過程を中心に、「学ぶこと」について考察する本。ここでは、客観的な事実である知識の断片を教わることは「学び」ではないという。「学ぶ」ことは「生きた知識」を得ること。「生きた知識」とは、目の前の問題を解決するのに使うことができるだけではなく、新たな知識を創造するために使うことが出来るシステムである。そのシステムを構築は、子ども自身が自分できるようになっていなければならない。そのために、親や教師は、子どもが探求できる状況や場を設定することであり、余計なことをしない。そして、親や教師自身が学び続ける探究人になることが必要である。「学び」とは、あくなき探究のプロセスであるといことが書いてあります。


〇 一斉授業では、色々な段階の知識を持っている人にたいして、全員に同じ知識を伝えきれるわけない。だからこそ、『学び合い』の考えが必要であるというここと。ただ、大人の知識に対する認識が違う・・・。

〇「今学んでおけば、後は学ばなくてもいいや・・・」と、子どもが思ってしまうようなシステムになっている。「学び」には終わりがないということを大人が示していかなければならない。ただ、大学入試のシステムがこのままだとなかなか難しいのでは・・。

〇 「学び」は、母国語ではない外国語の獲得だけでなく、「子育て」もその一つであるということ。「子育て」は、トライandエラーをしながら何がベターかを考えながら行う。それを実践していることを保護者にもそのことを伝えたらどうか。ただ、他人を変えるのは難しいが・・・。

 

 個人的には、探求する子供を育てるには、「粘り強さ」を育てること。その粘り強さを育むのが「遊び」であり、遊びの5原則は興味深かったですね。また、「子育て」の価値がさらに自分の優先順位の上位になりました。まだまだ「子育て」楽しもうと思います。また、なぜ算数でわり算になるとできなくなる子どもが増えるのか・・・ということに対する理由がよくわかりました。

 色々と気づけた内容が多く、「学び」とは何なのかを深堀りできた本でした。