かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

先輩からの教え・・・

 先日のオンラインゼミ(https://bit.ly/3lMsgHnでの話。私の質問とのやりとりで、「事務さんにも色々と聞くといいよ。」ということが話題になりました。その時、ふと、自分が初任だった時、ものすごくお世話になった先輩先生からこんなことを言われたことを思い出しました。

 「お前(金井さん)さ、学校は先生だけで動いているわけではないということを忘れるんじゃないよ。主事さんや事務さんや栄養士さん、給食の調理の方にも挨拶を必ずしなさい。」

 その先生に習って朝は、主事室と事務室に必ず挨拶をするようにしました。事務室に栄養士さんがいたので、一緒にします。で、給食の調理の方は、私が勤務したての時は、夏休みも出勤していたので、よくお茶を飲みに行って、お話をしていました。特に主事さんとは、よく飲みに連れて行ってもらったので、主事さんの視点から職場の先生のことについて、気を付けてほしいことを教えてもらいました。事務さんは、年配の女性で、かなり(人の)好き嫌いが激しく、恐れられていたようでした。当然、私にも厳しいことを言うことはありましたが、なんだかんだいって、かわいがってもらっていたんです。事務さんの息子さんと私が同い年だったというアドバンテージもあったんです。そんなこんなで、挨拶をすることで、その方々と仲良くなれたんです。虎の威を借りる狐のような感じで、そのお世話になった先生がいたおかげが大きいんですが・・・。

 そんなことをずーっと20年間やっていたもんだから、いつも自分が困った時に、なんとか融通をつけてくれます。主事さんが、学校行事などで、私が気づいていないことを教えてくれたり、対応してくれたりしています。事務さんは、つい最近なんて、移動教室で簡易スリッパを持っていくと急に決まっても、二つ返事で「いいっすよ!」と言って、即対応してくれます。もちろん、頼まれたことは即対応しますが・・・・。

 こうやって、先輩からの教えを素直に聞いていたことで、「得」をしている自分に気が付くようになりました。最近は、若い先生にも、同じことを伝えています。それをどう受け止めるかは、その人次第ですが、でも、そのことを次の世代に伝えてくれる人は2割はいるはずですね。

 そう考えると、「誰に出会うか」ということって、結構大切なんですね。若者を守るためにできることを、今度は自分が先輩としてやっていこうと決めました。