かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

うまく教えなくていい・・・

数学の授業でなかなかうまく説明できないのが、立方体の切断問題。しかし、『学び合い』をするようになって、「うまく説明しよう」なんて思わなくなりました。それよりも、どうやって問いをつくるかということを考えるようになりました。
 今回は、数十個の立方体の図が書かれたワークシートを用意しておいて、「それぞれに与えれた3点を通る平面で切った時の断面図を、どんな方法を使ってもいいので考えましょう。さあ、どうぞ」とだけいって授業を始めました。もちろんタブレットを使ってもいいし、立方体切断模型や立方体の模型も持ってきておきました。
 子供たちは、最初は何のことかさっぱりわからないようでした。しかし、数名の理解している生徒がどんどんその考えを伝えていったり、説明をしています。道具を使ったりネットを使ったりと、多様な方法で考えていました。もちろん、答えを写しているだけの生徒もいましたが、なぜその切り口になるのかを議論したり、ネットで調べる生徒もいます。そして、「切り口の断面図の形が六角形までである」こと、「切り口が最大になる場合は」というところまで考える生徒がでてきたのです。授業が終わっても、納得できない生徒は、まだやっていました・・・・。
 一斉授業では、お互い不完全燃焼だった内容が、生徒にゆだねるとこんなにも違うのか・・・と再確認した授業でした。
 

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