かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

自己満足に気づいてしまった・・・

 

授業を『学び合い』でやればやるほど、今までやってきたことが自己満足だったことが、気づかされます。
 例えば、今は「y=ax^2」という関数を学んでいます。その中で、「y=ax^2 のxの値がpからqまで変化するときの変化の割合を求めなさい」という問題を扱いました。答えは“a(p+q)”になります。
 過去の私のやり方は、問いを与えた後10分程度の自力解決をしてから、解答にたどり着くように私が説明をします。ま、因数分解に気づけるかということを、「どうだ!」と言わんばかりにいつも説明をするので結構反応はいいということは覚えています。ただ、いつも「先生、結局“a(p+q)”を覚えておけばいいんでしょ」という反応であったことも覚えています。
 しかし、本日の授業では目標を話して、私が簡単に課題の説明をした後、「さあ、どうぞ!」で開始。5分もたてば数名が解答を確認しに黒板へ。その後は、ねずみ講のようにどんどん説明できる人が増えてきます。わからない人は、わかっている生徒に聞いて、その内容を説明するというサイクルが目の前で行われていました。少なくとも私が一斉授業で説明をするよりも、集中力は高かったし、説明している人数の割合から理解していた生徒の人数は多いと感じました。
 このことから、同じ時間を費やすにしても、私一人の説明よりも、理解している2割の生徒の説明の方が説明が浸透しやすいということです。ま、考えると当たり前です。理解度は人によって異なるわけだから、一つの説明よりも複数の説明の方がフィットする確率は高くなりますよね。授業の目標を達成することを考えると、今までの私の説明というのは、自己満足だった部分があるなぁとも思ってしまいました。
 でも、「先生、超楽しかった。説明するって楽しいですね。」と数名の生徒が言いに来てくれました。素直に嬉しいですね。生徒の成長の邪魔をしない、ということを思い出しました。