かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

「硫黄島」の真実・・・

酒井 聡平氏による『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』を読みました。硫黄島に関しては、以前、クリント・イーストウッドが監督・製作を務める硫黄島の戦いを日本兵の視点で描いた『硫黄島からの手紙』(2006年:渡辺謙二宮和也)を見て、第二次世界大戦アメリカが日本に上陸された場所は二つあって、一つは沖縄県であり、もう一つが硫黄島であることを初めて知った時から興味を持つようになりました。また、『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』を読み、本土決戦が行わる前に終戦になった一つの要因は、硫黄島で日本軍の抵抗が長引いたためという事を知りました。

 

 しかし、終戦後、硫黄島は遺族旧島民や遺族、それに戦没者の遺族等の上陸が一時許可されはしますが、自衛隊の管轄になっているのです。「戦死した日本軍のh硫黄島守備隊2万3000人のうち2万2000人が戦死。その致死率は95%。その戦没者の1万人の遺骨は、今も見つかっていない。硫黄島は今や米軍占領下ではなく、日本の領土である。にもかかわらず、どうして遺骨は見つからないのか? 遺骨収集は進まないのか?」ということについて、新聞記者である酒井氏が硫黄島に4度上陸し、機密文書の調査や、インタビューをして明らかになった「真実」が書かれていました。

 

 私は、戦争は絶対に反対です。これまで日本が行ってきた戦争を肯定するつもりもありません。でも、今自分がこうやって生活できているのは、当時戦地に赴いた方々のおかげだと思っています。だから、二度と戦争を起こさないためにも、自分が知らない戦争について知っておくことも必要だと思うようになりました。

 「硫黄島」については、まだまだ知らない事実があります。でも、この地でどんなことがあったのか、何が課題なのか・・・ということを少しは、知ることができました。将来、島民や遺族が自由に行き来できるようになって欲しいですね。「いおうじま」なのか「いおうとう」なのかということで調べたら、「いおうとう」という事でした。

 また、この本を執筆した酒井 聡平氏の行動力にも敬服しました。

 硫黄島以外にも、まだ日本に戻れていない遺骨はあるんですよね・・・・。