「ビジョナリーカンパニー ゼロ」を読み終わりました。
この本で、ジムコリンズは、偉大な企業をつくるのは、システムではなく「人」であるということ。そして、「リーダシップ」についての記載されていました。リーダーシップの定義が明確に書いてあったのがとても印象的でした。
「真のリーダーシップとは、従わない自由があるにも関わらず、人々がついて来ること」、そして、「リーダーシップとは、部下にやらせなければならないことをやりたいと思わせる技術である」と言い切っているのです。
さらに、その定義の説明として3つの内容が整理されていました。
①やらなければならないことをみきわめるのはリーダーの役割である
②重要なのはやらなければいけないことをやらせることではなく、やりたいと思わせることである
③リーダーシップとは、「サイエンス(理屈)」ではなく「アート(技能)」である。
カリスマ性ではなく、主に2つ (1)機能(ビジョンを示す)(2)スタイル(いろんなタイプがあっていい)があるということ。つまり、「リーダシップ」は、後天的に育てることができるということ、ということです。アップルのスティーブジョブズの例で、20代のジョブズと50代のジョブズの変化の様子で説明されていました。
加えて、リーダーシップの7つの要素は、1.誠実さ 2,決断力 3,集中力 4.人間味 5,対人スキル 6.コミュニケーション能力 7.常に前進する姿勢
とまとめられています。これらすべて会得したいなぁ・・・。
そして、気になった内容です。
〇 リーダーの一番の責任とは、会社の明確なビジョンを生み出し、社員と協力して、そのビジョンへのコミットメントと精力的な取り組みを促すこと
〇「ビジョン」は、三層構造になっていて、・コアバリュー(理念 一生変わらないもの) ・パーパス(5年くらいのスパン) ・ミッション(身近なスパン)
〇人生における成功の真の評価基準は、どれだけ有意義な人間関係を築くことができたか、そして自分のコアバリューにどれだけ忠実に生きることができたかによってきまる。
〇自分の大義は、積み上げていくものであり、目の前のことを誠実に対応することで明確になってくるもの
その人が、どんなに能力やスキルがあったとしても、「思い(ビジョン)」がなければ、まわりの人はついてこない、ということなんですね。そして、そのビジョンは、「その人がどんなことを大切にしているのか」につながる、ということだと理解しました。改めてこの本に書かれていることの密度の濃さを感じました。
日を改めてもう一度よみなおそう・・・・。それだけの価値のある本ではないかと感じました。