かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

教師は「教えるのを我慢」すること・・・

 移動教室が終わり、ようやく授業に集中することができるようになりました。

改めて、数学の授業の目的を「自分で解決できなくても、他人の力を借りて解決できる力を育てる」ということ。そのために、「誰一人として見捨てない」ということ、「全員達成」することを大切にしていくということ。そして、そのことが、自分にとって「得」であることを、今週4回の授業の最初で語りました。

 最近は、生徒のつぶやきや、行動をみるようにようにして、子どもの様子を俯瞰することができるようになってきたので、気になった行動をすぐに、全体に共有しています。

 で、今日は、「文字式の加減法」をあるクラスで行いました。いつも一人でやっている生徒がいるのですが、様子を見ていると、教科書をみたり悩んでいるのですが、中々正解にならならず困っていました。泣きそうになっていたので、声をかけようかと思いましたが、我慢しました。そしたら、しばらくするとスッと立ち上がって、何人かの仲間に声をかけて「ちょとわからないんだけど、教えて」と聞いている姿をみることができました。いつもその生徒は一人でやっているので、私としては、成長を感じることができました。

 授業の最後の語りで、その生徒の行動についてとりあげました。まだはじめて2か月ですし、習熟度別学習ですので、自分のクラス中心に『学び合い』をすることになってしまうという課題がありますが、工夫をしながら、少しの変化を取り上げながら続けていこうと思います。今日は、そんな日でした。