かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

『同志少女よ、敵を撃て』を読み終わりました・・・

逢坂 冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』を読み終わりました。仲間が薦めてくれていたの早く読みたかった本の一つです。どんどん読んでいて先が気になってしまうような本でした。

 

第2次世界大戦の独ソ戦の話。戦場での緊張感や狙撃の描写、臨場感など素晴らしかったです。また、主人公はソ連の女性の狙撃生で、女性狙撃生の心の変化や葛藤、思いなど詳しく描かれていました。そして、主人公のチームメンバーの生い立ちなども面白く、どういう選択をしたのか・・・・。一気というわけではないですが、時間を忘れて読んでしましました。

 

 表題にあるように、「敵」とは誰のことをさすのか、そして、「ロシア、ウクライナの友情は永遠に続く」・・・・ウクライナロシア戦争について考えさせられました。

また、「トップが狂っていれば狂った軍人として行動せざるを得ない」「戦争は女の顔をしていない」「どれほど普遍的と見える倫理も、結局は絶対者から与えられたものではなく、その時にある種の『社会』を形成する人間が合意により作り上げたものだ。」など、何か引っかかる部分がありました。

 

 面白かったです。薦めてくれた仲間に感謝です。私もお薦めです。