「断絶への航海」の後書きを読んでいると、その中で、「囚人のジレンマ」と「しっぺ返し戦略」というゲーム理論について記載されていました。「囚人のジレンマ」については何となく意味が分かりましたが、「しっぺ返し戦略」は何のことなのか、さらに調べることにしました。
そもそも「しっぺ返し戦略」とは、「基本的には相手に協力関係でいるが、相手が悪意を示して来たら、その時だけ悪意で次回答えるという戦略」のこと。
≪「しっぺ返し戦略」のルール≫
① 先に自分から裏切らないこと
② やられたらやりかえすこと
③ 相手が関係を戻しにきたら許すこと
つまり、初めて会うときには、協力的であること。相手に不利益なことをされたら、次はこちらも不利益なことをやりかえす。ただし、ずっと根に持って関係をきってしまうのではなく、もし相手が新たに協力してくれたら、こちらも次回から協力する。先に自分から裏切らない。やられたらやり返す、相手が関係を戻しにきたら許す。このことを繰り返すことで、最大の利得が得られるようになるということなんです。
「しっぺ返し戦略」の考え方は、「囚人のジレンマ」のように1回限りの関係ではなく、長期的な関係を踏まえて考えられているので、私たちの日常に応用できまるのかなぁと感じました。人間は感情の生き物であるけれど、冷静に考えて対応できる方法を知っていると、ちょっと生きやすくなるかなぁ・・・。
むむむ・・・、次の課題図書が・・・・・。