BookCafeに参加をしました。今回の参考図書は、竹中直人さんの「「叱れば人は育つ」は幻想」です。昨日読み終えた直後だったので、提案者の方の内容はスッと入ってきました。
「叱る」という行為は、相手のためではなく、自分のためであることが多い。また、「叱る」ことで、反射的に相手側は、「攻撃」か「逃げる」モードになり、特に子どもだと、「逃げる」モードになり、形だけ整えて話をきくことはないということ。
それでも、「叱る」ということを選んでしまうのは、「依存する」という事もありますが、コスパ、タイパが求められる世の中で余裕がなく、「叱る」という手段が、子どもコントロールする手段としては効果があると思われているらなのかなぁ・・・と感じました。
また、部活動において、中学校で抜群に足が速かった生徒が、高校や大学では伸び悩んでいるケースがあるということ。それは、指導者の言われたことをやって成果を出しただけで、自分で考えたわけではない、ということが理由の一つとして挙げられていました。そういう弊害もあるという事も知りました。
ブレイクルームや職員室での話では、「自分が叱らないと逆に叱られる」や、「叱ることで、気持ちよくなってしまう」といった、ご自分の「叱る」ことへの依存についての体験談を聞く機会もありました。
個人的には、もう少し社会全体が寛容であってもいいのではないかと思うし、「他人を変えることはできない」という真理にもつながるのではないかと感じました。
また、いろんなコミュニティーに属すことの価値も改めて感じました。ありがとうございました。