私が勤めている区では、1学期のこの時期に、入学した中学1年生の様子を小学校の先生が参観し、生徒に関する情報交換をする日が設けられています。目的として、中1ギャップの影響で「いじめ」「不登校」への対応に関して、小学校と中学校とで連携をしていこうということです。それが先週にありました。
私は、授業を担当することになり、数学を『学び合い』の授業形式で行いました。まあ、興味を持たないで、違うクラスに行く先生もいれば、じっと見てくださった先生もいました。
子どもたちは、小学校の先生が気にはなっていましたようですが、子どもたちは課題に取り組んでいました。その中で、1人ぽつんと固まって、何もできないで固まっている生徒がいました。その子は、数学が苦手な生徒です。10分くらいしたら、その子は顔を上げて周りを見るようになりました。そして、ついに15分くらいしたら自分で立ち歩いて、仲間に聞きに行ったのです・・・。
授業の最後に「この授業では、数学もできて欲しいけれど、「学び方」を学んでほしいんです。数学はできなくても幸せに生きていけます。でも、自分が困った時に「人に聞くこと」、「人に頼ること」は、大人になっても大切です。また、人に説明することも必要ですよね。その練習をこの授業でやっているんです。・・・」と、小学校の先生の前で語りました。
そして、その後の情報交換会で、私の授業を見ていた先生が、先ほどの固まっていた生徒のことを挙げて「よくあそこで生徒に話しかけないで、我慢できましたね。普通なら話しかけますよ・・・」と話してくれました。なんだか嬉しかったですね。こうやって授業の意図が分かってくれる小学校の先生と話ができたのですから。わかる人はわかるんですね・・・・。
そんなこんなで、小学校の先生にも、『学び合い』の考えを伝える機会があって、小学校の先生とのつながりが強くなりました。そんなわけで、チャンスがあれば小学校に出張授業をしよう・・・と決めました。
その後の分科会は、対話形式で行ったので、全員が話をして小中の先生の交流もできました。誰も寝てませんでした(笑)