かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

「部活動の地域移行」は、10年はかかるだろう・・・

昨日は、教育UPDATEの講座で、『経産省「未来のブカツ」ビジョンを読み解く』に参加しました。講師は、経済産業省の浅野 大介先生でした。

  

 「部活動の地域移行」について、これは文科省だけでなく、経済産業省が関与しているわけで、手段が目的化しないように「U15,U18世代に望ましいスポーツ環境実現」を上位の目的としてすすめられているということ。つまり、その上位の目的が達成されればいいので、必ずしもすべての学校が、部活を地域移行する必要はないということなのです。

 

 実際に、多様な異種連携モデルからデータを取り、目的を達成するために解決すべき3つの課題と、改革を通じて実現したい3つの価値(「自由意志に基づく(持続可能である)」、「選べる」、「探究的」)を定めてあります。そのために、5つの施策があり、まず最初にやるのは、中体連や高体連が主催する大会であっても、参加資格をクラブチームなどの学校単位に限定することを無くしていくこと。その後、お金の問題などの整理をしていくので、10年はかかるだろうということでした。

 

 「部活動の地域移行」については、方向性としては間違っていないと思うし、是非進めてもらいたいと思っています。ただ、「部活」は生活指導の一環であるとか、教職員の善意に頼って部活が行われているなど、部活動に残っている意識や組織の構造を変えていかないと手放せないこともわかりました。なかなか、そこが難儀なようです。

 

 そして、地域に移行するには、はやり「お金」の問題は避けられないようです。全ての学校の設置されている「校庭」「体育館」そして、「プール」をうまい具合にシェアして、施設の維持費を削除することで、その分人件費にまわしたり、「toto」などのサッカーくじをもっと盛り上げてそこから資金を調達するような案もあったりと、スポーツを文化にしているヨーロッパなどのモデルを参考にすれば実現可能であることもわかりました。

 

 あっという間の1時間半でした。浅野先生からは、「文部科学省は、目の前のすぐ結果が出やすいことから取り組むので、全体のビジョンが伝わらない」などの裏話も聞けて、楽しく参加をすることができました。まぁ、地域移行するまでは、学校で主体で部活をやるので、うまい具合に顧問を断り続けようと思いました。

 ありがとうございました。

体重の変化:昨日と比べて -400g