かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

今やっていることを継続していくことが、それを実現する一番の方法・・・

 昨日、息子の小学校で、PTA主催の映画鑑賞教室がありました。上映する映画は、「夢見る小学校」です。さあ、息子と妻と3人でいこうか・・・と思った矢先、息子がワクチンの副反応ということで、息子にどっちが一緒にいてほしいか聞くと、「ママがいい」とのことで、残念ながら一人で行くことになりました。

 映画は、「きのくに子どもの村学園」(和歌山県橋本市にある学校法人。)の子どもの学校生活を見ながら、専門家を交えて子どもの成長を考えるドキュメンタリー映画です。この学校には、テストも、先生もいない。子どもたちは「プロジェクト」とよばれる体験学習の授業を通じて、自分たちでプロジェクトを運営し自らの頭で考えるのです。教科の時間は、少しありましたが、プロジェクトで必要だから学ぶといった感じです。このプロジェクトが面白い。1年に1回、子どもたちはプロジェクトの中身や、大人や友だちの顔を見てクラスを選びます。だから、どのクラスもいろいろな学年の子どもたちがいるのです。そのプロジェクトは、大人もいますが、先輩が中心となって進めていくのです。

 例えば、ある女の子に男の子の先輩が色々と説明をしているけれど、うまく伝わらない、だから「ごめん、俺は無理だから、女子の先輩にお願いします。」と助けを求めて解決をしているのです。他にも、「そばを粉から作って、実際に打って、でも失敗するから、蕎麦屋さんに聞きに行って再度作る」「修学旅行先を決めて実際に行く」等の子どもたちの活動の様子をみることができました。全てにおいて子どもたちは、やらされているわけでなく、夢中になって必要であるから自分で考えて、自分で行動しているんです。だから、「笑顔」である子が多く感じました。

 これは、学園長の堀さんの「どの子にも、感情、知性、人間関係のいずれの面でも自由な子どもに育ってほしい」という、子どもたちに幸せになって欲しいという、ビジョンがあるからこそ、実現できているのだとも思いました。

  

 今までだったら、「すごいなぁ」と感動して終わり。「そりゃそういう環境がそろっているからできるんだよな・・・」と環境のせいにしてしまう傾向がありましたが、「子どもの幸せのために自分ができることはなんだ?」・・・と考えました。今のところは、「目の前の子どもの幸せを考えて、自分の『学び合い』をアップデートしていくこと」、そして、「同じ志のいるコミュニティーで学びを続けていくこと」。つまり、今やっていることを継続していくことが、それを実現する一番の方法なんだ・・・、そう感じました。

 

ホントに、素敵な映画でした。いろんな人に見てもらいたいですね・・・。妻や息子にも見せたかった・・・。 

思い出して、記憶に引っかかっている言葉です。

 〇将来のために今を我慢しては、ずっと我慢することになる。

 〇なかなか、理想通りにならない。でもそれでもいい。だから理想がある。

 〇すべての子どもに、同じことを、同じように学ばせることをするから、「発達障害」というものができたのではないか。

 〇 私が私でいることができる場所。

 〇 教育は、未来への投資

 〇 子どもの力を信じて任せると、自然と幸せになれる