かないの塒

日々の生活のなかで、気づいたこと、感じたことなどを書いていこうと思います。

生き残る準備・・・

 本日の中学3年生の授業の内容は、解の公式について行いました。今までだったら、その授業の最初は、解の公式の紹介を5分程度行い、すぐ課題にはいります。ただ、今回は、この間の教育会での講演会で教えてもらったあるアプリの紹介をしたのです。

 このアプリの名は、「photomath」。なんと、基本的な計算をやってくれてしまうのです。しかも解説付きです。アプリを立ち上げて、問題を写してボタンを押すだけ・・・、そして解答が表示。その一連の流れを生徒に見せたとたん、「うわーすごい」「なにそれ・・・」という反応。そして、「知っていますよ。」「私も自分でやると分からない時使います」という数名の反応。

 そして、、、、、「これじゃあ、先生要らなくなっちゃうね」と半分冗談で発した生徒もいました。周りの生徒も笑っています・・・・。私は、「その通り、問題を解くことだけであれば先生はいらないね。でも、みんなの学びをスムーズにする人がいたほうがいいよね。」と語り、さらに、「二次方程式の解の公式を解くのは、機械でできる。でも、二次方程式の解の公式の使い方を話題にして人とのつながり方を学ぶことは機械ではできないよね。そう考えると、授業の目標である、「課題を全員ができるようになる」という意味がわかってくるよね。」と話をしました。そいう語りの後ですから、子どもたちは、それぞれでやるべきことをしっかりとやり、全員達成できました。それは、そうしたほうが「得」であるという価値づけができたからだと思いました。

 とある授業で、生徒が「先生、タブレットの説明の方が分かりやすいので、そっちを見ていいですか?」と発言されたら、ダメな理由がなく困ってしまいます。でも、そうやって、2割のできる生徒が、一斉授業に対し、みきりをつけたら、恐ろしいことになりそうです。しかも、そう遠くない未来に起こる可能性が高いと予想しています。だからこそ、うまくシフトするための準備をしていく必要がありますね・・・・。

 そう思った、授業でした。